完璧主義の人は物事に対して真面目で一生懸命に取り組める一方、他の人より気疲れしたりこだわりが強いことで作業に時間が掛かってしまうのが特徴です。
今回は、どうしても人より頑張りすぎてしまう完璧主義者の特徴と対処法をご紹介します。
目次
完璧主義者の特徴
完璧主義者の特徴は次の通りです。
- 失敗することに恐怖を感じる
- 中途半端な出来で人に見せることが恥ずかしい
- プライドが高い
- 人の目が常に気になる
- 人にお願いすることが苦手
- 人と自分を比べてしまう
あなたはいくつか当てはまりましたか?
もし複数個当てはまった方は、普段から生き辛さを感じているかもしれません。
その生き辛さの正体こそ、完璧主義の性格が少なからず影響しています。
完璧主義者の対処法
完璧主義の性格への対処法として、普段の物事に対する見方/考え方を変えてみることが大切です。
具体的には次の通りです。
- ① 失敗しても命は取られない
- ② 80点の出来で自分を褒める
- ③ プライドを捨てて人に頼る
- ④ 未経験のことはできなくて当然
- ⑤ 比べるのは過去の自分だけにする
順に解説してきます。
①失敗しても命は取られない
完璧主義な人は、失敗を極度に恐れます。
それはなぜか?誰よりも人の目が気になるからです。
大丈夫です。自ら命の危険に晒さない限り、日常生活では失敗しても命までは取られません。
それでも、どうしても不安になった時に思い出して欲しい言葉をご紹介します。
「死ぬこと以外かすり傷」
こちらは著名編集者:箕輪厚介さんの言葉です。
死ぬこと以外は全てかすり傷であるとの心の強さを持ち、勇気を持って一歩踏み出してみましょう。
②80点の出来で自分を褒める
完璧主義な人は、全ての物事に対して100点を取りにいこうとします。
中には幼少の頃からの長年の習慣により、無意識レベルで完璧を目指してしまっている人も。
自分自身でも気が付かずに頑張りすぎてしまいます。
そこで、100点ではなく80点の出来で納得できるように、少しずつ考えを変えてみましょう。
「完璧に仕上げないと恥ずかしい」から、「80点まで完成したから自分は頑張った」と考えるようにするのです。
もし80点の完成度でOKが出れば、完璧に仕上げるまでの時間の節約にも繋がります。
追加修正の指示が出れば、そこから改めて対応すればいいのです。
③プライドを捨てて人に頼る
完璧主義な人は誰かに頼るのが苦手です。
それは物事に対して、自分1人で取り組んだ方が失敗する可能性を排除でき、安心に繋がるからです。
ただ、全てを自分で対応していたらいくら時間があっても足りませんよね。
最悪なパターンは締め切りに間に合わない・・・なんてことも残念ながら起こり得ます。
そこで、自分より少しでも得意な人がいたら、その人に勇気を持ってお願いしてみましょう。
相手は得意なことができて楽しい×あなたは時間の節約になる。
お互いのメリットに繋がるケースであれば、積極的に人に頼りましょう。
④未経験のことはできなくて当然
完璧主義な人は、未経験のことに対しても最初から100点を取りに行こうとします。
ただし、精一杯努力したにも関わらず、結果が伴わなかったり思ったより評価が低い時には気持ちが沈んでしまうことも・・・。
そこで、未経験のことに挑戦する際の考え方を変えてみましょう。
それは、「失敗する」と思って取り組むのです。
そうすることで、上手くいったらラッキー、失敗しても予想通りと思えるので、心のダメージを低減することができます。
スポーツで例えてみると、未経験で競技用の道具をいきなり渡されても完璧にプレーできる人はいませんよね。経験値が無いので、上手くできなくて当然です。
繰り返し繰り返し反復練習をすることで、少しずつミスを減らして上手くなっていく。
最初は気負わずに、失敗を前提で小さく始めてみましょう。
⑤比べるのは過去の自分だけにする
先にも書きましたが、完璧主義者は常に人の目が気になります。
一生懸命に取り組んだのに、自分よりも簡単に成果を出せる人を見ると辛い気持ちになることも・・・。
人と比べるから辛い気持ちになる。
そこで前提を変えて、「比べるのは過去の自分」を意識しましょう。
昨日より一歩でも前に進めたら、それだけで自分を褒めてあげるのです。
他人と比べても得られるものはなく、妬みの気持ちが増大するだけです。
その時間は、あなたのなりたい姿に近づくための自己研鑽に充てるようにしましょう。
おわりに
今回は完璧主義者の特徴と対処法についてご紹介しました。
もしご紹介した対処法の中で、自分に合いそうだと思った項目から少しずつ普段の生活に取り入れてみてくださいね。
心に余裕を持った生き方ができるかは、自分自身の考え方と行動で変わってきます。
完璧主義の物事に対して真面目で一生懸命に取り組める強みを活かしながら、ストレスを感じすぎない日常生活の実現を目指しましょう。
おわり