2章. 上京を決意したきっかけ
そんなある日、私はある葬儀式場の前を自転車で通る機会がありました。
いつもなら特に気にしないものの、その日は看板に書かれている文字に目が釘付けになりました。
看板に書かれている名前。
そこには、"自分の本名と同じ名字" が書かれていました。
次の瞬間、気が付くと、自転車を停めて立ち止まっていました。
もちろん自分とは異なる家族。
しかし、その時に「人生には本当に終わりがある」と猛烈に自分事化したのを覚えています。
そして、自分に問いました。
「自分もいつか必ずこの世を去るとしたら、最後に何を後悔するだろうか?環境を変える勇気がなく、言い訳を続けて上京しなかったことではないか?これ以上はもう後回しにせず、今すぐに、行動を開始するべきではないのか?」
その時、自分の中で覚悟が決まりました。
その場で葬儀式場に向けてそっと手を合わせ、急いで自転車に乗って帰宅。
その日から、上京に向けて一気に準備を始めました。